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2010年4月12日月曜日

タロット「悪魔」の正位置と逆位置

タロットは78枚に絵が描かれたカードですよね。
その中で大アルカナは22枚あります。
大アルカナは、小アルカナが日常の出来事・状態を示唆するのと異なり、
もっと大きな人生の流れ・生き方を示しています。

15番のカードは「悪魔」ですね。
ウェイトスミス版の「悪魔」は、レオナルドという悪魔がモチーフになっているようですね。
レオナルドは黒ミサを統括する悪魔。
魔女や魔法使いの守護悪魔です。
小物の悪魔ですね。
特徴は山羊の角です。

タロット78枚中、確かに「悪」であると言えるのが「悪魔」のカードですね。
タロットに「吉」「凶」もありませんが、「悪魔」だけは例外的に「悪」です。
アンチキリストを示唆する絵柄です。

悪魔は黒いハーブキューブに腰をかがめていますが、不安定さの象徴。
逆さたいまつも、逆五芒星もアンチキリストを示します。

悪魔を象徴するオブジェはたくさんあります。
実際に悪魔を召喚する場合は、魔法円に逆五芒星も記入します。

みなさんは「666」という数字をご存知でしょうか?
映画『オーメン』でお馴染みです。
ダミアンの頭に髪の毛に隠されて刻印されていましたよね。

ちなみに「ダミアン」とは「獣」の意味です。
この映画は黙示録をモチーフとしています。

「7」は神の数字で完成されたものです。
なぜなら神は6日で世界を創り、7日目を安息日としたからですね。
それをあざけるように「6」という未完成の数字を、三位一体をからかうごとく「666」という数字がダミアンの数字となります。

ダミアンはサタンと黒い犬との子供で、人間の血を受け継いでいません。
世にイエスが誕生したように、サタンがダミアンを遣わすわけです。

キリスト教の三位一体は、「父・子・精霊」です。父は主なるヤーウェ、子はイエス、精霊がルーハです。悪魔の三位一体は、サタン(ルシファー)と、その子(ここではダミアン)、そして偽預言者となります。

鎖で繋がれた男女の小悪魔。
鎖には鍵はついていませんし、緩くまかれています、
逃げだそうと思えば逃げられるのにそうしないんです。
堕落が楽だからですね。
ぬるま湯のほうが楽だから逃げないんです。

また小悪魔の男のほうは、情欲の炎の尻尾。
小悪魔の女のほうは、イチジクの実ですから肉欲を暗示させます。

モチーフはちょうど「恋人たち」と相似したカタチになっています。
「悪魔」の正位置は、七つの大罪・・強欲・傲慢・堕落・怠惰・暴飲暴食・誘惑・・・を表し、且つ、それに甘んじていることを象徴します。
逆位置になれば、多少の解放感はありますが、それでも「悪」の本質は変わりませんね。

逆位置を考えるとき、実際に小悪魔の鎖がどうなるか?を考えれば思いつくはずです。
鎖は鍵がかけられず、ゆるゆるですから当然、首から外れます。だから解放というメッセージが暗示されるんです。
また首から鎖が外れるならば、「鎖」を「腐り」と解釈すると、自己発見・自分の堕落に気がつくことになるでしょう。

悪魔はハーフキューブから落ちるでしょう。
すると悪の制裁を示唆します。

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2009年7月2日木曜日

タロット「運命の輪」の謎


タロット大アルカナで「10」の数字が振られている第9番目のカードが「運命の輪」です。
第9番目は隠者でした。
「隠者」につては、下記のページに詳細が載っています。
タロット隠者は何を象徴としているのか

簡単に述べると、大アルカナは「愚者」の旅と考えられます。
目的に向かって今まさに旅立つ愚者は、様々な人間や組織に会って経験を積み増す。
そこで「隠者」で外の世界から内なる世界への旅立ちを始めることになるのです。

つまり「運命の輪」は人間の成長過程における「ターニングポイント」を表します。
ここからステージが変わるわけです。
もっと高次のステージになります。

「運命の輪」は非常に奇妙な絵ですよね。
中央の「輪」のようなものは、糸紡ぎ機のイメージです。実際にマルセイユ版には糸紡ぎが描かれています。
運命の糸を紡ぐからです。

四隅の動物はすべて架空(イメージとして)の動物です。
エゼキエル書という聖書外伝がありあますが、そこに書かれていますね。エノク書にも書かれています。
一般に4大獣ですが、全て雲に乗っていますから、天上界を示し神聖です。

雄牛は「地」、「鷲」は風、「ヒト」は「水」、「獅子」は「火」の属性を暗示します。
つまり小アルカナのスートです。

輪の右側には赤い動物。
これはセト(エジプトの悪魔)です。赤は欲望・本能を抑えられない怒りの赤ですね。
黄色い蛇は、人間の知恵の足りなさを・・
同時にスフィンクスは善きもの(幸運・成功・達成・・)を顕しています。

でも問題なのは、彼らは「輪」の上にいることです。
「輪」は回転していなければ意味がありません。
つまり、回転することで、下にいる赤い獣も上に上がり、上にいるスフィンクスも下に落ちることを示すんです。

万物流転です。
一般に、チャンス到来・幸運・好転する・・と読めますが、その期間が短いので急ぐ必要があります。
チャンスは一瞬に危機に変貌するかもしれません。

逆位置は流れが巡回転ではないことから、方向性の誤りやミス、または回転が止まった状態を示しています。

2009年4月13日月曜日

正義の「赤い」垂れ幕の象徴について

「正義」は四つの枢要徳の一つに分類されています。
元をたどれば、プラトンの『国家』に出てくる「徳」なのですが、市民生活(日常にける生き方)を支える根幹となっている徳とされています。

ちなみにその四つとは「正義」「節制」「賢明」「力」なのですが、「正義」はこの中でも三つを支える根本的な徳とされています。後世になって、キリスト教の「信仰」「愛」「希望」が合わさって、七つの徳となります。

一般的にこのような「徳目」は、ルネッサンス以来の流れで「女性」として描かれるようになります。いわゆる、「擬人化」ですね。
四大徳の「賢明」は諸説あるのですが、「吊るされた男」だという説が有力とされています。

タロットデッキの種類によっては、そのデザイン重視のために「正義」の赤い垂れ幕が、「紫」だったり、描かれていない場合も多いようですが、「正義」の赤い垂れ幕についてその象徴を述べたいと思います。ストレートな象徴としては、彼女(すなわち正義の擬人化)の公正なる判断の根拠が「神の言葉」であることを表しています。
また「RED(赤)」の語源ですが、イエス・キリストの受難を象徴するものです。
それは「血」の赤であり、最後の晩餐で使徒たちに説いた「これは私の血である」と述べて「赤ワイン」を回し合うシーンがありますが、「赤ワイン」をイエスの血という象徴から派生しているようです。

「赤」には「怒り」や「温かさ」も象徴します。
仏教世界では・・天部の「不動明王」は「炎」で象徴されています。「火の赤」は魔を退散させる「怒り」と同時に、仏の「慈悲(温かさ)」を示しているのでしょう。

「赤」には、このような極端な「怒り」と「慈悲」を暗示させます。
それは「正義」の厳粛な、悪に対する絶対的な「怒り」と神の愛である「慈悲」を同時に現わしていると解釈できます。
一般的に「正義」のカードのイメージは、どこかお堅い印象があります。頓着冷静で、何事にも動じない意志の強さが感じられます。

「正義」が結論の出た場合などは、解釈に困る方も多いのではないでしょうか?例えば、恋愛の成功を占う場合だと、恋愛が成就するのか、否かがはっきりしません。「正義」はロマンスのような恋愛感覚が無いカードですから、一概に「恋愛は成就する」とも言えないようです。むしろ、相手との距離感があるように思えます。ちょっと、冷めた感じで、恋愛のまっただ中に入っていない感じです。もっと馬鹿にならなくてはいけないかもしれません。クールに知性で考えすぎることを啓示していると思われます。

 

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2008年12月13日土曜日

大アルカナと小アルカナの使い分けについて

通常は合計の78枚で占うのですが、大アルカナカード22枚のみで占うことができるのでしょうか?
確かに初心者の方は、78枚全てを使ってのリーディングは大変な気がします。

大アルカナ22枚ならなんとかイメージも湧きそうです。

基本的は「占うことができる」と言えます。
タロットはこの22枚が何といっても面白いですし、枚数も少ないので扱いにも便利です。また絵札だけなので理解もし易い点があげられます。

そこで問題なのが、大アルカナ22枚のみとデッキ全てを使用した78枚の占いに違いがあるか?ということです。
仮に大アルカナのみで占いをした場合は、小アルカナが手つかずの状態になってしまい、折角のタロットの秘儀が不十分に覚えてしまいます。慣れる前に22枚で占うのは良いのですが、既に慣れ親しんでいるリーダーの方には78枚占いを積極的にやるべきだと思います。

また、大アルカナと小アルカナでは、意味するパワー・・影響力が違ってきます。
大アルカナカードは、大きな出来事や重要な出来事
小アルカナカードは、小さな出来事や長い時間の経過の中では差しさわりの無い事
を現わします。
一般的に、フルセット78枚で占う場合の目安として、大アルカナが70%、小アルカナは30%ぐらいの強さで読むとされています。

また大アルカナカード22枚のみで占う場合は、元々枚数が22枚と少ないわけですから、吉札も凶札も出やすくなります。すなわち、リーディングが極端になってしまうわけです。

※本来、タロットには「吉札」「凶札」という概念そのものも無いと言えますが・・

ですから、本来は78枚のフルセットで占った方が、バランスのとれたリーディングができるわけです。

<大アルカナの解釈のコツ>
大アルカナは古代の秘密教義を、神話やカバラなどを根源としてストーリングされていますが、その啓示の中身は小アルカナのように具体的・実際的なものではありません。
万人に共通するような根幹としての物語です。
啓示する範囲が広いとも言えます。
1冊の本があったとします。

その本の題名が「ファウスト」だとした時、このゲーテの作品を読んだ方には何を言っているかピンと来ます。でも知らない人は、「それは・・ファウストのようだ」と言われてもわからないでしょう。

「成功」というビックワードは、個々の人間によって捉え方が違います。
「成功」が質問者にとってどのようなことなのか、に視点を置いて解釈しなければならないでしょう。
そのために、同時に小アルカナを出すことによって、大アルカナを補佐する・・言い換えればより的確に解釈することができると思います。

小アルカナはより具体的・実際的な事柄を判断する場合に、大アルカナよりも勝ります。

大アルカナが出た場合、「幸運」「不幸」と短絡的に解釈してはいけません。
大アルカナが語るのは、過去であれ未来であれ、「深い洞察」が必要であることを示しています。
大アルカナの解釈のポイントとしては・・
「この問題はは・・・のようになる」「あなたにとって・・・のようだ」となります。
この・・・の部分がカードを示します。


<小アルカナの解釈のコツ>
小アルカナは、大アルカナと比較すると重要な影響力はありません。
言ってみれば、大アルカナと比べると、1枚1枚吟味するようなカードではないとも言えます。
ただ大アルカナと小アルカナは、その使用方法・目的や用途に違いがあるだけです。



例えば・・
ある問題が、何を意味しているのか?原因や理由、その本質を探りたい場合がは、大アルカナ22枚のみを使った方がストレートに啓示される場合があります。

それに対して、一定期間の中で、物事の状態がどうなっているのか、どう変化するのか、相談者に起こりうる出来事を知りたいときには小アルカナが必要です。


考えて読み解くというよりも、どんなスートが多いか、カードの配列、数字の出方などから、感じたことを出していく感じです。

ですから大小フルセットでリーディングする場合には、当然、大アルカナのポジションでは、その相談内容についての大きな変化が生じますし、その経緯や理由、背景などが小アルカナが補う、というふうに読み解きます。

見方を変えれば、大アルカナは主観的で内省し、熟考するカード。小アルカナは客観的で、外向的、実際的な日常のカード、とも言えます。

小アルカナは、「1」から「10」までの数字と、4種のコートカードで構成されています。
小アルカナの解釈のヒントとしては、数秘術やセフィロト(生命の樹)の考え方が、参考になります。
セフィロトでは10段階のセフィラーに、各数字が対応しますし、同時にワンド・ソード・カップ・ペンタクルという4属性が、視覚上・統計的に、何を物語っているか判断することでしょう。


●4つのスートの中で、目立って多く出ているカード、逆に少ないカードがあるか?

●目立って出ている「数」はあるか?

●その質問自体の性質は何かを掴む。

●その質問の性質と、相談者のパーソナリティーがどのように影響しあっているか?

●プラス側・マイナス側の最大要素になっているカードは何か?

●時間の流れに伴って、数字が小さいものから大きいものへ並んでいる部分があるか?

●全体の印象と上記の情報を照らし合わせる。

※全体の印象とは「暗い」「明るい」「重い」「軽い」「楽しい」「悲しい」などの雰囲気です。

よって小アルカナの場合は以下のような表現を使うことが多いでしょう。
「相談者・相談者の関係者が・・・になるでしょう」
「いつ・どこで・・・が起こる・発生するでしょう」
「誰が誰に・・・するでしょう」
「誰が誰かのせいで・・・されるでしょう」
要は質問者に関係する人物の状態を説明することになります。





2008年11月18日火曜日

世界は統合と達成・・次のステップへの始まり

「世界」は別名では「宇宙」「ソフィア」とも呼ばれており、関連するカラーはオレンジを指します。パワーストーンはまさしく黄金(GOLD)です。占星学上では太陽を表しています。

大アルカナカードは、見方を変えると人間の魂の成長を暗示しています。1番の魔術師から始まって、この21番目の「世界」で完成されるわけです。次の0番のカード「愚者」では新たな精神の旅たちを暗示します。
葉で作られた輪が女性を取り囲んでいます。それぞれの手には魔法の棒を持っています。エゼキエル書とヨハネ書の4大の獣がカードの四隅に描かれています。

手に持った棒・・宇宙そのものを操る力の象徴。人類の究極の望みである、自己と超自我の統合を表しています。「太陽」の意味する地上の達成・成功・幸運の次元よりもはるかに高みにあるものです。

「世界」のカードは調和を表していますが、それは静的な動かない調和ではありません。動的な状態の調和です。4大獣と中央の女性は、相互の関わり合いが調和をもたらしています。

4大獣は「運命の輪」にも出てきました。獅子・牡牛・鷲・人間で、各獅子座・牡牛座・蠍座・水瓶座を表します。またそれぞれが、4大元素「火」「地」「風」「水」を示しています。でも彼らは雲に乗っており頭部しか描かれていません。天上界・神の領域を示しています。

「世界」は22枚の大アルカナの最後のカード(デッキによっては愚者が最後の場合もあります)です。愚者が特定の人物を表し、その人物の成長プロセスを22枚の絵柄で書かれたとするならば、この「世界」はゴール・到達です。「完成」とも言えます。

 

ラッキーカードと言うイメージがありますが、見方を変えれば「限界」とも解釈できます。このカードは完成・到達の他に「統合」「関わり合う」意味もあります。人間は社会の中では1人では生きられませんし、個人としても意識と無意識の統合を得なければ自我は完成しません。

このカードの次のステップとして、また「愚者」に戻るわけです。新たなステージへ向けてのスタートです。

正位置の意味では、まさしく「完成」「達成」「成功」「良い状態」「満足」を表します。その意味から派生して、資格を取得、昇進、栄転、入学、入社と、ゴールを暗示します。健康面でもすぐれた健康を示し、手術の成功、病気の完治、また恋愛面では結婚、入籍、良縁に恵まれる、望んでいた出産など GOOD NEWSを示しています。

もちろんビジネス面でも良いことづくめです。売買の成功やマイホームの入手などを暗示します。

逆位置になった場合は、振り子が振れるがごとく正反対の意味になります。不完全・不可能・最後までできない・失敗・不満足・中止・中断などです。

仮に成功してもかなりの犠牲が生じます。犠牲が少なくても時間的に遅すぎるとか、役に立たない結果を暗示します。

恋愛面では恋愛の失望・婚約破棄・結婚につながらない・私生児を作る・入籍しない同棲生活など不完全な恋愛状態を示します。

ビジネスでも退職・失敗などBAD NEWSです。

「世界」のカードは大抵は、中央に長い髪の女神がおり、つえを持っています。月桂樹のサークルに囲まれ、獅子・天馬・天使・鷲に囲まれています。それぞれ、4大元素(火・土・水・風)を示し、4大小アルカナ(剣・金貨・聖杯・棒)を示しています。いわゆるこの4つの構成要素に囲まれた完全なる存在を表しているわけです。

21番目は、十進法では10を一区切りとして、20を二区切り目、そして次のステップです。10までが肉体的な完成の準備が整い、11の「力」で完結します。そして11から20までが精神的な完成の成長の過程によって、21の「世界」で完結するわけです。



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2008年11月16日日曜日

「太陽」は成長と発展の象徴

大アルカナ太陽 太陽は19番目のカードです。

裸の幼子が白馬に跨り、高く旗をたなびかせています。自意識と無意識の完全なバランスを得た状態です。
幼子は後ろの壁で仕切られた庭から太陽の下へ飛び出してきたかのように見えます。とても幸福そうな、暖かなイメージのある絵柄です。

周囲に咲くひまわりは、太陽の象徴。太陽そのものを表しています。 幼子を取り囲む壁は、幼子が守られていること。障害が無く、周囲の状況が味方してくれていることを象徴しています。祝福されるべき状態、成就、達成、成功が目前に近づいています。

幼子自体、すなわち裸体は肉体の中身は、人間の精神性を表しています。自我が上手く無意識にある魂と合一する必要性を説いています。確立した自我こそが、万物創造のエネルギーに等しいもの、という意味です。

またこの「太陽」のカードには、影が見えません。普通、太陽の光の下では何らかの影ができるものです。影が無いということは、現状や介在している人物に影が刺すことがない、すなわち祝福を示しています。 「太陽」は幼子の周りに咲くひまわりのように生命力に溢れています。また幼子の自信に満ちた顔からわかるように、成功への確信を表します。それは自信であったり、自由や開放感と言った感情にもなるでしょう。太陽の光は全てを照らしています。全てが見えることは、真実や問題の核心に気がつく、ことを暗示すると言えましょう。

永遠の青春を表している太陽ですが、別名ではギリシャ神話の「ヘラクレス」という呼び名もあります。 カラーはライトオレンジで、パワーストーンはルビーを示します。獅子座に対応し、ヘブライ文字では「クォフ」と言います。

正位置の意味
1.幸運・明るさ・発展・成功や実り。成熟した状況を表します。チャンスが増えることを意味する場合もあります。
2.強いパワー。健康やたくましさ。回復な自然の治癒力を表します。
3.時間では「昼間」。場所では「南国」「南の方角」。季節では「春から夏にかけて」を示します。
4.山野の旅や自然の中での生活
5.入社や入学・開業などこれから新規に始めるイメージ
6.恋愛の成功。婚約や結婚。うれしい出産と同時に良い子供の誕生を示しています。



逆位置の意味

1.幸運を過信してしまい、物事が流れてしまう。中止や中断・停滞
2.体力を過信しすぎる。肥満・成人病・強そうだが脆い。老化
3.長く続かない幸せ。幸せに気が付いていないための不満。遊びに熱中する。不幸・不運
4.不妊・流産。妊娠グセ
5.飽きてくる恋愛・贅沢を望む結婚・婚約破棄
6.赤字・親の援助を当てにする。贅沢な生活を望む。

カモワン版などのマルセイユタロットでは、「太陽」のカードは2人の天使(非常に若々しいイメージ)の頭上にさんさんと太陽が輝き、恵みの光を2人に照らしているイメージで描かれます。 時には「白馬」に跨っている場合もありますが、この2人の天使は若い男と女を表しています。まさに青春を謳歌しているイメージです。「白馬」は若々しさと若さによるパワーを表現しています。 太陽はエネルギーが満ちており、健康で力がみなぎっていて幸福の絶頂にある、カードです。逆位置はまさしくその反対。不幸や老化、力が衰えているイメージなので、22枚中の大アルカナカードの中でもわかりやすいカードです。



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2008年11月15日土曜日

「月」は不安と心配の暗示。

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「月」は不安・不誠実を象徴しています。また神秘的なイメージもあり、サイキックインスピレーションの強いカードです。 また逆位置に出ると回復・誠実と良い意味に変化するのでわかりやすいカードと言えます。


「月」のカードは同じ天体を扱った「星」や「太陽」と比べると、暗く神秘的なイメージを抱きます。一匹の犬と一匹の狼が月に向かって吠えています。前面に見える「池」は「節制」や「星」に出てきた池に似ています。池からはザリガニが這い出して来て、月へと向かう道に向かっているようです。


月は太陽と重なっています。太陽の負の部分に焦点が当たっていることを象徴しています。パーソナリティに影響する個人の影、本能的な側面、見えない事柄を暗示しています。 2つの門柱は、まさに「死神」で出てきた門柱。その間に曲がりくねった道が果てしなく続いています。月明かりを頼りにその道を歩くのは、かなり不安でしょう。


ザリガニが見えますが、これは水辺の甲殻類は「月」の象徴。 (ちなみにスカラベは陸の甲殻類なので「太陽」の象徴。 )犬や狼は「死」の象徴。天空を仰いでいるので、月に向かって死者の魂を送ることを告げているような暗いイメージ。獣は本能も表し、本能が危険を察知しているような疑心暗鬼な状態を表しています。 月から出ている光の粒は神聖なるものの象徴。光の粒は下方に落ちていく様子で、獣性を示しています。また月から出ている光は全方向に上下左右のバランスが強調されています。全方向性とは、直感・感情・思考・感覚全てを意味し、無意識と意識の双方に焦点を当てることを教えています。 池は深淵なる無意識の世界。ザリガニが這い上がってくるのは、自己の内在している不安・恐怖心が湧きあがってくる象徴です。


「月」のカードは、こうした無意識や死に対する漠然とした恐れを象徴しています。意識と無意識の迎合から考えると、ファンタジー的な世界とも言えるでしょう。想像力が掻き立てられます。でも現実の世界とは異なる想像の世界では、自分の立っている位置もわからず不安になってしまいます。この不安な感情は、自分の立っている位置がわからない、見えない・・ことから起因しています。つまり、漠然とした戸惑いも暗示するでしょう。方向性や目的を見失うような混乱した状態も示しているようです。


<正位置の意味>

不安 神秘的 直観 霊感 中傷 隠れた敵 詐欺 危険 幻想 

●他人もしくは自分に騙される・・誰かの嘘の犠牲、自分に嘘をつく あなたはどんなに真実を知りたくても、重要な事柄のいくつかは隠れたままでわからない。

◆恋愛では、「どちらの相手も選べない」「縁談は流れる」「優柔不断で何にも返事ができない」と読みます。

◆ビジネス・学問では、「目標が定まらない」「人の目が気になるため何もはかどらない」「中だるみ」と、達成やゴールへの執着が薄れ集中力が無くなることを意味します。


<逆位置の意味>

回復 誤解が解ける 良い変化 迷いが消える 

●混乱や自分に嘘をつく状況から愛する気持ちや慈しみが自然に表に出てくる。

◆恋愛では、迷いが晴れて、今、決めなくても良いという度胸がつく。 相手のいい加減さ・嘘に気がつくことで不安から抜け出せる暗示です。

◆ビジネス・学問では、「危うく助かる」「ギリギリで良い決断ができ、良い結果に恵まれる」「今は迷いの時期なので動くよりも待つこと」と危なっかしいですがなんとかなります。/br>

「月」のカードの一般的な絵柄では、中央の空に怪しく光る月が昇っています。そこに2匹のオオカミが吠えており、水辺にはザリガニが、尾を水に浸して身体を地上にあげて月を見上げています。 2匹のオオカミ(犬)は理性的(精神的)な面と肉体的(物質的)な面、あるいは内面と外面を暗示しています。ザリガニは「星」のカードからの流れで、「星」の光を受けて呼応するが如く、未知の力を現実の生活に取り入れようとする意思を暗示しています。
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「星」は希望の輝き。スピリチュアルなイメージ


17番目のカードは「星」です。シルウス・運命とも呼ばれ、ライトバイオレットのカラーを指します。星座ではふたご座を示し、ヘブライ文字では「ペー」と言います。

「愚者」は穏やかな静寂の中にいます。
「星」のステージでは、この静寂さを表しています。
「星」に描かれている女性は、裸のため、嘘偽りのない魂を象徴しています。夜空に輝く星は「希望」と「インスピレーション」のシンボルです。

「愚者」は悪魔のマイナスのエネルギーを完全に克服する信仰の力とともに、祝福を受けています。自分自身の信頼と未来への希望は取り戻されました。彼は喜びに満たされています。
彼の願いは喜びを世界中の人々に分かち合うことです。
開かれた心は愛でいっぱいです。
塔での破壊的な状況の後の平和は、「愚者」にとっては、奇跡の瞬間とも言えます。

愚者は「塔」による既存の固定観念や執着を完全に破壊し、丸裸になりました。「星」の全裸の女性は、塔の壁のような守るべきものが無いことを示しています。逆に言えば、守る必要がないのです。自然と一体になり、「星」が照らす光を一身に浴びています。それは霊的な力であり、本来あるべきインスピレーションの力と言えます。自分の情感を大地と湖の両方に流しています。大地は物質・現実を、湖は精神・理想を表しているようです。自分の感覚的な面を、現実世界と精神世界にバランスよく広がらせていることがわかります。

自分が解放されたといことは、すなわち「希望」があることです。
これから、さらなるステージに上がるための準備が整っていることになります。

正位置の意味

1.従順さ・成長・恵み・自然の流れ・美しさ
2.夜全般をイメージします。たとえば「夜の仕事」「夜学」「夜勤」など
3.船旅・南への旅・帰郷
4.健康にすぐれる。自然療法・自然食品。病気の回復・休養。休暇。自然とのふれあい
5.よい方向を見出す。または良い方向に導かれる
6.素直さ・良い心・良い状態
7.相手を信じきった恋愛。無理のない自然な交際。反対の無いスムーズな結婚。

逆位置の意味

1.希望が遠のく・失望。計画が流れる。約束が果たされない。あてにできない。
2.過度になる。働き過ぎ。作り過ぎ。過労やストレス。真面目すぎる
3.気象異常や大きな変化。雨・寒い夜を表す
4.予定の変更や中止。困難な旅。負担を抱えた旅
5.嫉妬。素直さに欠ける恋愛。波乱が出てくる恋愛。退屈な恋愛や夫婦仲

「星」のカードを見ると、カードの中央に女神らしき女性が片ひざをついて、湖につぼから水を流しています。その女神の頭上に星が光り輝いています。背景は夜で、この星は南十字星を指すと言われています。

大抵は女神の髪の毛は黄金に輝き長く垂れている感じです。まるで黄金の河の流れのようです。

つぼの水は、本来あるべき場所である湖に流されます。水は坪の中にあるよりも、自然の中に流れうほうが自然です。

星のカードはこうした自然の流れ・自然の方向性を指し示します。自然であること、無理をしないことが、すなわち豊かになることだ、と告げています。逆位置は、自然でない、人工的、無理をしているイメージです。



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「塔」は先に進むために固定観念を破壊する

「塔」は16番目のカードで、22枚ある大アルカナカード中(もっと含めると小アルカナも合わせて)最悪のカードと思われているようです。

「悪魔」の束縛は強力です。
縛られているのに気が付かないのですから、また機が付いていても気が付かない振りをしているのも、悪魔の誘惑のなせる業です。
では「愚者」はどのように悪魔の鎖から脱出するのでしょう。

「愚者」は「塔」が表わす突然の変化によって、その束縛から解放されるのでしょう。
塔の壁は、あたかも自分を守るようですが、逆に言えば制限された空間で甘んじる叱りません。そこのは成長が無いわけです。堅い壁を破壊するような強力なエネルギーが必要です。

激しい変革は、まさに「愚者」を気が付かせるため・・無知から既知へ向かうためには必須です。
あまりに自己中心的になって、本来の目的を忘れてしまっている場合、この破壊力は必要となります。
大きなエネルギーは壁を破壊し、多少の痛みを伴うかも知れません。
しかし、後に気がつくことで、この経験が自分の成長に必要なものであることを知ることになります。

「塔」のカードは一般には「凶札」と思われています。確かに人間が造り上げた天に届かんばかりの塔が、神の怒りによって破壊される場面を描いています。まさに旧約聖書の「バベルの塔」を描いているようです。

「塔」は人間が自ら造り上げた「制限」とも言えます。堅い岩で囲い、外敵から身を守ろうとしますが、逆に、そこから抜け出さないと新たな創造ができません。悪魔の束縛は、人間の可能性を制限するものです。成長を停止させてその場に留めようとします。誘惑に負けると、そのほうが楽に感じられ、悪魔の束縛に甘んじてしまいます。
ですから、「塔」のカードに描かれる徹底的な破壊が必要なのです。

正位置の意味

1.危険・自己・災難・火災・落雷など不慮の事故や、怪我や病気、トラブル全般を指します。
2.おごりによる失敗。精神の堕落。地位を失う。転落や降格。良くない事情で家を出る。経営の失敗
3.誤解。悪い噂で失墜・信頼を失う。
4.損失・赤字・紛失・盗難
5.入院。警察問題に巻き込まれる。脅し。恐ろしい出来事全般。
6.夫婦のちょっとしたことでの破局。恋人とのトラブル。悪いうわさでつぶれる縁談。危険な人物と付き合う。


逆位置の意味

1.小さくて済んだ危険。小事故。トラブルがあっても解決の見通しがきく(でもまだ解決はしていない)
2.トラブルは去るけれど後遺症が残る。心の傷が残る。病気は治ったが完治ではない。
3.間違いの非難。犯人扱いされる。疑いの目で見られる。罠に注意
4.まだ完全に去っていない危険。油断できない未来。警戒措置が必要。
5.喧嘩は収まったが不信感が残る夫婦や恋人関係。意地を張る恋人。円満には過ごせない夫婦。


とにかくこの「塔」は最悪の意味を持っています。この絵の中心には巨大な天にも届きそうな塔が立っており、雷や霰で塔が破壊されて中の人物が落下している様子が描かれています。

旧約聖書でも有名なバベルの塔そのものです。神に近づこうと傲慢な考えを持った人間は、高い塔を建築しますが、神の怒りを買ってしまう物語です。この結果、人類は互いに別々の言語でしゃべるようになり、意志の疎通ができなくなりました。

この「塔」は絶対的な、避けられない災難全般を指します。不慮の天災・過失によるビジネス上の失敗・人間関係の破局など、この世に考えられるすべての悪いことです。幸いに逆位置ではそれが、ほんの少しだけ解決の糸口が見えるようになりますが、まだ解決したわけではない、と言う意味です。


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「節制」は中庸を啓示することで心のバランスを促します。

14番目のカードは「節制」です。グレート・マザー、天界の女王という別名もあります。
関連するカラーはダーク・イエローで、パワーストーンはめのう(アゲート)です。

山羊座を表し、ヘブライ文字では「ヌン」と言います。

片足を水の中に浸しているのは、深淵なるものの象徴が水。女性性・柔軟さ・潜在的な事柄・散在意識・深い知恵を表しています。

杯から杯へ液体を移す状態は、調合・調和を示しています。また同時にこぼさずに移動していますから、慎重さを表します。また見方を変えれば錬金術のようなイメージもあります。化学変化を象徴しています。物事の質や形状を変えることで、解決しようとする態度を示しています。

このように「節制」のカードを見てみますと、何かを結合しようとする行為や、バランス感覚を意味している事がわかるでしょう。また当然、「節制」することそのものも意味します。中庸を見つけることや、極端には走らない調和を意味します。

正位置の意味

1.控えめ・穏やかでまさしく「節制」するイメージです。気持ちや感情を抑制する意味もあります。
2.悩みが薄い状態を表します。倹約・つつましやかな生活。瞑想やよい趣味も意味します。
3.野心がない状態。統制が取れた健全な暮らし。欲がない心。
4.内気。俗っぽさを好みません。片思いや恋にあこがれている状態を指します。

逆位置の意味

1.孤独・あまりに控えめ・友人や恋人ができない。世間知らず。
2.ノイローゼ・不眠症などの精神疾患の可能性。人嫌い・潔癖症・不安が強過ぎ・被害妄想
3.片思いで終わる恋。愛が相手に通じない状態。子供っぽい交際で進展しない。
4.がんこさ・プライドが高すぎる・生命力が低下・同時に精神的に未熟。
5.生まれる・生み出す。または変化の兆候。

「節制」のカードは、女神が中央に立っており、片方(大抵は左)の水ガメからもう一方の水ガメに水を映しているシーンで表されます。
天使の羽があることから女神ということがわかります。
また水は愛情を象徴します。その愛情の象徴たる水を一滴もこぼさずに移し替えているわけです。1つには安定した心がなければ水をこぼさずに移すことができません。

集中力や安定した心が、倹約なつつましい生活をはぐくむことを教えています。逆位置ではせおの精神に異常をきたすことを表しています。精神疾患といってもノイローゼから潔癖症まで様々ですが、なんらかの不安定さを象徴します。
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2008年11月14日金曜日

死神・・停止・終結・終焉・死


13番目のカードは「死神」です。
タロットカード中、最も不吉なイメージのカードと思われている「死神」です。確かに絵柄では、甲冑を身にまとった死神が、赤い目をした白馬に跨り、人々を死に追いやっているようです。

でもこの「死神」は単純に「死」を表すわけではありません。印象は凶札でしょうが、タロットカードにはそもそも「悪いカード(凶札)」「良いカード(吉札)」というものはありません。

2本の柱の間から太陽・・2つの柱は「生」と「死」の対立原理の象徴。太陽は地平線を示しています。つまり沈む太陽を描く事で、消え果てていく生命を表現しています。

法王のような人物・・高尚な世界を求めて、現世の生命を閉じたい、現世の執着から解放されたいのか、自分の命を乞うているのか、幼子の命を乞うているのか・・どちらにしても死神には通用しないことを示しています。

絵の中の女性は、「力」に出てくる女性に似ています。首を差出し、目の前にいる全ての命を刈り取る死神の冷徹さを示しています
黒い旗には薔薇が描かれています。この薔薇は「生命の神秘」「女性の生産力」を象徴しています。

右図は「カモワン」版ですが、鎌を持った死神が人間の手足・首を刈り取っている姿が描かれています。地に落ちた身体の一部が、土地を肥沃にしている、種が芽を吹くように生まれい出る姿です。つまり、死神には「再生」のための「死」という意味があるようです。

「死神」は見た目は恐ろしい絵柄で、忌み嫌う方も多いでしょう。でも、全ての人間は死からは逃れられません。無常であるかも知れませんが、物事には終わりがあるのです。「死神」には容赦のない力を体験する意味があるようです。しかし「終わり」があるからこそ、新たな「始まり」が生まれます。

「死」と「再生」がこのカードの根本的意味となります。それは生まれ変わること。より優れたものへと新たに変成することを示します。

新たに生まれ変わるためには、不要なものを切り捨てる必要があります。縛られた固定観念を捨てる事で、新しいアイディアや発想が生まれるものです。このように、「死神」は自分が成長するために切り捨てなければならない不要な(邪魔な)要素を取り除く、意味があります

正位置の意味

1.損失・失敗・急速に終わりを告げる。敗北や挫折。打つ手がない。
2.別離。離婚。死別。病状の悪化。重病。身を引くこと。絶交。死と再生。不朽。
3.財産の処分。決定的な赤字。仕事の失敗。家を出る。退職や解雇。
4.希望がない。暗い見通し。打撃を受ける。
5.退学。目的を見失う。失望。
6.悪い時。不幸。悲しみ。ツキがない。
7.いったんは退却したほうが良い。再起にかけるべき。力の変化。

逆位置の意味

1.最悪ではないが冴えない状態。ある程度の不運。すっきりしない。
2.最悪の状態を抜け出す。明るさが見えてくる。すべてを新しくやり直す。
3.自殺未遂。倒産の回避。協議離婚。傷つかずに別れる。

「死神」のカードはイメージとして「死」を連想させますが、実際は「時間が停止」することを意味します。
中央にはまさしく死神が立っており、大鎌を持っています。足元には死体や首が転がっている図柄が多いです。

ある意味、「死」は生が停止することですから、あながち間違いではありませんが、どんなに努力しても一向に前に進めない、と解釈してください。恋愛・仕事・家庭などすべての事柄において「停止」をあてはめるとわかりやすいです。逆位置は、まったくの「停止」ではなく、ほんの少し動きだしたイメージです。極端に動くのではなく、ほんの少しだけ前に進み出した感じです。当たる!小町のタロット鑑定ご希望の方はこちら!


吊るされた人はイエス・キリストの受難!?


12番目のカードは「吊るされた人」です。殉教者、刑死人とも云います。関連するカラーはダークバイオレット。パワーストーンはマラカイトです。星座では「うお座」に対応します。ヘブライ文字では「ラメド」です。

吊るされた人」の人物は、絞首台のような生木のT字から逆さ吊りされています。彼の腕は、背中で組まれ、頭と共に逆三角形を作っています。また足は数字の「4」のように組まれています。吊るされた人物の表情には苦しみが見えません。

逆さ吊りの状態は、宗教的なイメージが強いと言えます。宗教の参入儀式(イニシエーション)を暗示しています。試されること、試練を象徴しています。
輝く後光とT字の十字は崇高な精神。神性を示すオーラが後光です。さらに神聖なる十字がそれを証明しています。
T字の生木を見てください。この木は枯れていません。新緑の葉が生えています。彼の行為が、やがて再生・救われることを象徴しています。

赤と青の服では、内的な葛藤を象徴します。水のような柔軟性と、自分を曲げたくないということの表れです。自己犠牲・忍耐(曲げたくない)行為そのものよりも、そこに至るまでの柔軟性に焦点が当てられています。見方を変えれば、物事を手放すことで「コントロール」し、明け渡すことで「獲得」する逆説の発想を示しています。

このように見ると、「吊るされた人」は非常にミステリアスです。
このカードは「手放す」「明け渡す」ことで、自己をコントロールし高見に昇る逆説を示しています。自己犠牲や忍耐とも読めます。また、彼は縛られた状態ですから、動きが取れません。動こうともしていません。つまり停止することで何かを得ることを表しています。

正位置の意味

1.身動きが取れない、どうしようも無い状態。困難とか束縛、逮捕・拘束を暗示します。入院や不自由になることもイメージできるでしょう。
2.服従。事故を抑える。忍耐。ひたすら時を待つ。苦労する暗示。
3.厳しい状況。ハードトレーニング
4.実行。達成。
5.自己犠牲。自己を捨てて助かる道を求める。最悪の状況の中で脱出方法を考える。

逆位置の意味

1.困難な状況から抜け出す。希望の光が見える。苦労の心配がない。
2.解放される。最悪の事態は去る。苦しい状況でも心は救われる。こだわりを捨てる。ぐちや弱音を吐かない。
3.役に立たない犠牲
4.最小の損失で済む。小さな被害で済む。欲張らないのが好結果を生む。余計な事は捨てる。

「吊るされた人」はまさしく2本の木の間に足を縄で結ばれ、逆さ吊りになっています。足は右足だけが結ばれ、左足は右足に交差することで、数字の4を表しています。「4」は4大元素の「火=剣」「水=聖杯」「風=ワンド」「土=金貨(ペンタクル)」を表わしているようです。

まさしく図柄に表現された如く「不自由」な状況を表します。その意味から拘束・束縛の意味に派生します。拘束・束縛はこれからご説明する「悪魔」のカードと類似していますが、「悪魔」はどちらかと言うと精神的な束縛で、他人によって自由が利かないことを意味し、この「吊るされた人」は周囲の状況そのものが束縛された状態であることを意味します。

しかし、この「吊るされた人」の「不自由さ」「束縛」状態は、15番目の「悪魔」の束縛とは異なります。
自らが内面に目を向けるために、敢えて動かない、という積極性・プラス志向が感じられます。
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