2008年12月16日火曜日

タロットとカバラの関係その2

エリファス・レヴィの対応には1か所 奇妙な点があります。

「愚者」のカードが「審判」と「世界」に挟まれているのです。
そこで、黄金の夜明け団がこのレヴィの対応表に修正案を出し、同時に小アルカナとセフィロトの対応を最初に考案します。

小アルカナは数字が、重要な解釈の要素のため、シンプルでわかりやすい対応が可能です。

それは、小アルカナカードの「1」から「10」までのスートが、10個のセフィロトにそれぞれ対応させられるからです。
以下、「黄金の夜明団(ゴールデン・ドーン)のカバラに対する考え方を抜粋します。
(『完全マスタータロット大全』伊泉龍一著)

ケテル(Kether、王冠と訳される)
第1のセフィラ。思考や創造を司る。万物の最初の「原因」でもある。数字は1、色は白、宝石はダイアモンドを象徴する。王の横顔で表される。神名はエヘイエー。守護天使はメタトロンである。同時に最後の剣として称されるマルクトと通じ合っている。
コクマー(Cochma、知恵と訳される)
第2のセフィラ。数字は2、色は灰色、宝石はトルコ石を象徴する。至高の父と呼ばれ、男性原理を象徴する。神名はヨッド。守護天使はラツィエルである。コクマーは「存在の本質」を表し、事物が存在する上で書くことのできないエネルギーを示す。ケテルが潜在的に対して、コクマーは顕現、というイメージ。
ビナー(Binah、理解と訳される)
第3のセフィラ。数字は3、色は黒、宝石は真珠、金属は鉛、惑星は土星を象徴する。至高の母と呼ばれ、女性原理を象徴する。成熟した女性で表される。神名はエロヒムである。守護天使はザフキエルである。ビナーには「理解」という意味があり、陰性・受動性の要素を持つ。コクマーが能動的に対して、ビナーは受動的な原理・・母なる寛容性・・生命力の根源を示す。

ケセド(Chesed、慈悲と訳される)
第4のセフィラ。ケセドはゲドゥラーとも呼ばれる。数字は4、色は青、金属は錫、図形は正四面体、宝石はサファイア、惑星は木星を象徴する。王座に座った王で表される。神名はエル。守護天使はザドキエルである。
「慈悲」の意味を持ち、固体化・物質化・個性化の原理を表す。
ケセドにはゲドゥラーという呼び名もあり、「威厳」「偉大」を意味する。
ゲブラー(Geburah、峻厳と訳される)
第5のセフィラ。数字は5、色は赤、図形は五角形、金属は鉄、宝石はルビー、惑星は火星を象徴する。天空の外科医と呼ばれることもある。神名はエロヒム・ギボールである。守護天使はカマエルである。
「峻厳」の意味があるが、軍人マルスにも対応するため、火星の持つ「破壊」の意味もある。


ティファレト(Tiphereth、美と訳される)
第6のセフィラ。生命の樹の中心に位置している。数字は6、色は黄、金属は金、惑星は太陽(太陽も惑星と見なす)を象徴する。神名はエロハ。守護天使はミカエルである。
「美」と「調和」の原理。
ネツァク(Netzach、勝利と訳される)
第7のセフィラ。数字は7、色は緑、金属は銅、宝石はエメラルド、惑星は金星を象徴する。全裸の女性で表される。神名はアドナイ・ツァオバト。守護天使はハニエルである。
ネツァクには「勝利」の意味があり、金星に対応しているために「豊穣」の象徴とも言える。
ホド(Hod、栄光と訳される)
第8のセフィラ。数字は8、色は橙色、金属は水銀、惑星は水星を象徴する。神名はエロヒム・ツァオバト。守護天使はラファエルである。
「栄光」を意味する。水星と対応するために、ヘルメスの持つ「物質的なレベルでの形成」も表す。

イェソド(Iesod、基礎と訳される)
第9のセフィラ。アストラル界を表す。数字は9、色は紫、金属は銀、惑星は月(月も惑星と見なす)を象徴する。裸の男性で表される。神名はシャダイ・エル・カイ。守護天使はガブリエルである。
マルクト(Malchut、王国と訳される)
「基礎」の意味があり、オカルティストたちは「アストラル界」、ユング心理学的な概念では「集合的無意識」の領域を示す。

第10のセフィラ。物質的世界を表す。数字は10、色はレモン色・オリーブ色・小豆色・黒の四色、宝石は水晶、惑星は地球を象徴する。王座に座った若い女性で表される。神名はアドナイ・メレク。守護天使はサンダルフォンである。
ダアト(Daath、知識と訳される)
隠れたセフィラ。ダートと表記されることもある。通常、知識と訳される。他のセフィラとは次元が異なる。ダアトは生命の樹の深淵の上に存在する。
まさに「王国」を示す。4大元素の世界であり、通常の意味では、人間が五感で知覚できる世界を示している。

小アルカナには「ワンド」「ソード」「カップ」「ペンタクル」と4つのスートが、「火」「風」「水」「土」を象徴しています。そこでこの4元素と各セフィロトが内含する概念を組み合わせて、象徴的な意味を作り出します。
例えば、「ワンド エース」は「火」のイメージと「ケテル」の持つ万物の根源という概念の複合的な意味を持ちます。

このように考えると、「数秘術」然り、「カバラ思想」然り、と益々タロットの神秘性が高まります。むしろタロットの優れたところは、古代の教え(秘密教義)があらゆるパターンで閉じ込められていることを示唆するものなのでしょう。










 

タロットとカバラの関係その1

タロットとカバラが本格的に関係付けがされたのは、19世紀のオカルティスト”エリファス・レヴィ”の著書『高等魔術の教理と祭儀』で記述されたタロット理論以降に入ってからです。

その後19世紀待つにロンドンの魔術結社「黄金の夜明け団」がレヴィの考えをさらに発展させ、カバラはタロットを理解する上での強力なツールとなりました。

カバラとはヘブライ語で「伝統」という意味です。

12世紀頃に当時のフランス、プロバンス地方の盲人イサアクという人物を中心に、神秘的な実践を指すために「カバラ」という言葉が使われ始めました。それ以後、ユダヤ教内でその起源から現在に至るまでのあらゆる秘密教義運動や神秘主義の実践の相対を示す用語として、広く普及します。

元々、「神秘主義」とは人と神とが合一するという究極の体験を得ることを目指す思想・実践のことです。カバラだ最重要な考えが「生命の樹(セフィロトの樹)」が、この教義の根幹を成しています。

生命の樹はユダヤ教義の中で発展したものですが、その根本は旧約・新約聖書や預言書、および預言書外典に暗喩として記されています。ユダヤ教では「ヤハウェ・エロヒム」絶対神を唯一の神としている一神教です。

しかし、実際の生命の樹は3本の柱があります。中央の一番高柱がヤハウェ・エロヒムの均衡の柱、右がイエス・キリストの慈悲の柱、左が精霊の峻厳の柱です。キリスト教では三位一体と記している「父と子と聖霊」の3つの柱があるわけです。では、三位三体ではないか、という論議は後述にすることとして、このセフィロトの樹には10個の円が描かれています。これを「セフィロト(単数形ではセフィラー)と言います。

そしてこのセフィロトを結ぶ線(パス)が22本あります。

上層部から順にセフィロトを記すと、「ケテル」「コクマー」「ビナー」「ケセド」「ゲブラー」「ティフェレト」「ネツァク」「ホド」「イェソド」「マルクト」と呼ばれています。

このセフィロトが10個あるのは、神から発せられるエネルギーが「十の段階」を経て流れ出てくる結果、この世界が造られたことを意味しています。

要はセフィロトの樹とは、神・・全ての根源から我々の住む世界を作ったプロセスを説明しているわけです。

もう1つ、セフィロトの樹には重要な意味があります。先ほどの世界形成のプロセスの説明以外に、人が神と一体になるための装置という意味もあります。

セフィロトの樹は始原の根源である「神」の叡智・力が、1番上の「コクマー」から下界の我々の世界に、順に巡っている状態を示します。逆に1番下の「マルクト」から始まり、セフィロトの樹を登る事で神に近づくことを意味しています。

エリス・レヴィはタロットとカバラを結びつけた最初の人物ですが、その概念はセフィロトの樹のパスにあります。セフィロトには22のパスがあり、この「22」という数字は、大アルカナの22枚に対応しています。
そしてこのパスにはそれぞれヘブライ文字が付されていますが、その文字に大アルカナの各1枚が対応するようになっています。

<レヴィによるカバラ ヘブライ文字とタロットカード大アルカナの対応>
アレフ (ケテル → コクマー) 魔術師
ベート (ケテル → ビナー) 女教皇
ギーメル (ケテル → ティファレト)女帝
ダレット (コクマ → ビナー)皇帝

ヘー (コクマー → ティファレト) 法王

ヴァヴ (コクマ → ケセド) 恋人

ザイン (ビナー → ティファレト)戦車
ヘット (ビナー → ゲブラー)正義
テット (ケセド → ゲブラー)隠者
ヨッド (ケセド → ティファレト)運命の輪
カフ (ケセド → ネツァク)力
ラメド (ゲブラー → ティファレト)つるされた人
メム (ゲブラー → ホド)死神
ヌン (ティファレト → ネツァク)節制
サメフ (ティファレト → イェソド)悪魔
アイン (ティファレト → ホド)塔
ペー (ネツァク → ホド)星
ツァディー (ネツァク → イェソド)月
コフ (ネツァク → マルクト)太陽
レーシュ (ホド → イェソド)審判
シン (ホド → マルクト)愚者
タヴ (イェソド → マルクト)世界

ただ、このレヴィの対応には1か所 奇妙な点があります。
「愚者」のカードが「審判」と「世界」に挟まれているのです。
そこで、黄金の夜明け団がこのレヴィの対応表に修正案を出します。










 

2008年12月15日月曜日

タロットと数秘術の関係

数秘術の起源は、古代ギリシャのピュタゴラスに端を発するとされています。
ピュタゴラス派の人々は、「数」こそがこの世界の根源である、と考えていました。数秘術は、この「数」1つ1つに対して、特別な意味を認めるものです。

ピュタゴラス派から始まる数秘術の伝統を、古代ギリシャのプラトンの思想と結びつき、中世の新プラトン主義者へと伝わります。やがてユダヤ教神秘主義カバラにおいて、数秘術が精緻なものとして発展していきます。

「ゲマトリア」と呼ばれる数秘術の手法は、今日の数秘術のなかでもいまだ中心を占めている技法です。「ゲマトリア」とは、事物の名前を「数」に置き換えることで、その名前の隠された意味を探るものです。
「1」・・能動的・意図的・強気・非同情的・権威的
「2」・・受動的・受容的・弱腰・同情的・従属的
「3」・・聡明・陽気・芸術的・幸運・容易な成功
「4」・・鈍重・退屈・非創造的・不運・困難な仕事と失敗
「5」・・多面的・冒険的・神経質・不確かさ・性的
「6」・・単純・平穏・外交的・安定性・母性・愛
「7」・・穏健・謎・秘密
「8」・・世俗的・物質的成功
「9」・・精神性・霊的達成

■数秘術の視点から大アルカナを読む■
数秘術の場合は、基本的に一桁の「数」を元にして行われます。
数秘術では、「1」から「9」までの一桁の「数」のみを使うため、大アルカナカード22枚に対応させるためには、工夫が必要となります。

二桁の数を一桁に変換する方法です。
例えば・・
「13」は「1」と「3」で構成されていますから、「1+3」=「4」
「21」は「2」と「1」で構成されていますから、「2+1」=「3」
となります。

このような計算方法で大アルカナの数字を導き出すと・・

魔術師 「1」
女教皇 「2」
女帝  「3」
皇帝  「4」
法王  「5」
恋人  「6」
戦者  「7」
正義  「8」
隠者  「9」
運命の輪 「1+0」で「1」
力   「1+1」で「2」
吊るされた人 「1+2」で「3」
死神  「1+3」で「4」
節制  「1+4」で「5」
悪魔  「1+5」で「6」
塔   「1+6」で「7」
星   「1+7」で「8}
月   「1+8」で「9」
太陽  「1+9=10 1+0」で「1」
審判  「2+0」で「2」
世界  「2+1」で「3」
愚者  「0」
となります。

このように計算すると、恋人の「6」と悪魔の「6」のように数字が重複してきます。

すなわち、恋人も悪魔もベースの意味は同じものが含まれていると言えます。
恋人の男女の2人が、堕落して悪魔によって束縛された状態を「悪魔」のカードは表現している、と解釈します。

また二桁の数字は2つの「数」の組み合わせとも考えられます。
悪魔のカードは「15」ですから、「1」と「5」の組み合わせです。
「1」はエゴを表し、「5」が感覚を表し、その組み合わせが「15」というように読みます。



■数秘術の視点から大アルカナを読む■
数秘術では、「1」から「9」までの数字に特別な意味が割り当てられています。そしてその意味を元に、小アルカナカードの各数字のに対応させることで、意味を解釈していきます。

しかし、数秘術では「9」までの数字しかなく、小アルカナカードは「10」まであります。
そのため「10」の数字の解釈は、「完成」「完全性」を表したり、「ひとつのプロセスが終了し、新たなステージに移行」するような解釈が割り当てられています。

数秘術と小アルカナカードの対応は、オカルティスト・タロッティストによって様々な解釈があり、はっきり言ってばらばらです。

参考までにカール・サージェントの解釈を列挙してみます。
「エース」どのスートについても「はじまり」を示します。新たな興味の領域。スートが関連している人生の領域に対しての新鮮な方向性を示します。
たいていはポジティブな意味。自分自身の中で解放されるスートのエネルギーと可能性を感じる時を表します。
「2」発展途上。何か新しいことを始めた後、「2」はそれについての詳細な情報を蓄積する・・問題をしっかり把握する最初の段階。
「3」計画。伝統的に、「3」は「2」が持っている対立の統合を表す。そして更なる拡張を意味します。または当面の問題をしっかり把握する最初の段階です。
「4」実践的な達成。問題に対する実践的で有用性のある、あるいは満足する解決を示します。ただ、それはいくつかの制限された形であり、またこの実践的な解決は一時的なものを示します。
「5」問題を扱うための私たちの能力の中でさらに進んだ「試練」を表します。それが表わすのは困難に対処することで、計画を台無しにされるような変化などに対する咄嗟の対処です。
「6」5が与える油断ならない時の後、「6」は落ち着きを表します。問題を動きの中で受容していき、状況の流れと一緒に、その中で泳いでいくことを示しています。
「7」複雑で重要な選択を表します。
「8」物事を秩序付けることに関連します。何を優先するか、または分析的に考えることが重要です。しかし、過去に作ってきたものが大事な要素となる場合もあります。その要素が成功のための基礎になるかもしれません。
※因果関係を表す
「9」結論。物事の進展に従うことが大切。
「10」2つの側面があります。1つは抱えている問題が満足していくように処理される、もう1つは「エース」に戻り、何か新しい始まりを意味します。










 

タロット占いを始める前に確認しておくこと

■注意事項■

タロットカードで占いを実施する場合、特に質問者がいるについて注意事項があります。
1.リーディングを受ける人(占ってもらう人)は、カードに尋ねる質問を1つだけ心に浮かべます。
1つ以外に、恋愛について・・仕事も・・・金運も・・と一度に複数のリーディングを依頼する方が多いのですが、あくまでも質問は1つに絞り込んでもらいます。
そしてリーディングしてもらいたい質問に心を集中してもらいます。
質問を単なるイメージとして思い描くのではなく、「言葉」にして心の中で思ってもらいます。

これは単純ですが、リーディングの的中率・・成否を左右する重要なことです。
口に出して言うのでなく、あくまでも「心の中」に思わなくてはなりません。

「私の***について、**か月後に何が起こりますか?」と心の中で思うのです。

タロットカードは質問者の質問の中身を驚くほど反映します。質問の内容があやふやですと、当然、リーディング時にもその影響を受けて紛らわしいものになってしまいます。

実際に「未来がまだ決められていない」という場合・・漠然とした未来・・未来の的中率が低くなる可能性が高いといえます。タロットは「このまま進んで行けばこうなりますよ」という未来を占うのに適しているからです。

タロット占いの当てやすい質問とは

タロットの占いやすい内容とは、「現在の心理状態」と「アドバイス」になります。言いかえれば、「運勢」の行方とそれに対しての助言となるでしょう。
深層心理(自分では気が付いていない「心理」)はタロットは読みやすい事柄と言えます。
また、タロットの醍醐味は、「より良い未来へ進む為の・・幸せを掴む為の・・アドバイスを得る」ことです。
ですから私は、「運勢」は変化するものだと考えます。タロットは現在の相談者の運勢を指し示すもので、それを善くするために的確なアドバイスを求めるものだと考えています。出たカードに一喜一憂することなく、アドバイスを元に具体的なアクションや自分の思考を変えることが大切であると相談者には話しています。

■タロットへの質問の具体的な方向性■
相手がいる場合やクエスチョン・リーディングによるタロットの練習など、質問する内容によってタロット占いの的中率が大きく変わることがあります。
質問の立て方について考えてみたいと思います。

【解決するため実際の責任が取れるかどうか】
タロッティストはアドバイスをするので、その悩みを解決するのはあくまでも相談者となります。
でも相談される方が、自分でその悩みを解決するためにアクションを起こす気がない場合は、なかなか難しいのではないでしょうか?


例えば・・
「私の母を介護施設に預けるべきでしょうか?それとも家で面倒をみるべきでしょうか?」という質問の場合、自分で決断するための責任をカードに依存しています。
でも「母に良い暮らしをしてがえたいので、私自信が決断するために何を知っておく必要があるでしょうか?」とうい場合は、前提として質問している人物が決断の責任を取ろうという立場で聞いています。
タロットは私たちの代わりになってYES・NOを選択してくれるものではありません。何でもカードに任せっきりで、自分の選択をしないのでは、結果的に解決につながらないと思います。
以下の質問はタロット任せの質問と言えるでしょう。
●YESかNOで答えられる質問
「この会社に就職できるか?」「ダイエットに成功できるか?」
●「・・すべきか?」というパターン
「Aさんとデートすべきでしょうか?」「この会社に就職すべきでしょうか?」
●時期についてのみを訪ねる場合
「Bさんはいつ結婚を申し込んでくれますか?」「いつ昇進しますか?」
などです。
これでは、自分の人生を他人に任せるようなものです。
例え、タロットの啓示を与えても、これでは解決できないでしょう。

質問の仕方についてそのフレーズの具体例としては・・
「私に・・についての洞察を与えてください」
「・・に関して、どんなことを知っておく必要がありますか」
「・・にはどんな意味(啓示)があるのでしょうか」
「・・にはどんな状況があるのでしょうか」
「・・のチャンスをどのようにすれば大きく成果に繋げられるのでしょうか」

このようなフレーズだと、質問に積極性が感じられます。

また質問には選択する中身を残すべきかもしれません。

例えば・・「会社を円満に辞めるにはどうすれば良いか」と「会社の中で上手くやっていくにはどうすればよいか」という2つの質問は、どれも会社での悩みを抱えていますが、前者では「退職」しか選択肢がありません。でも後者では「退職」という道もあるかもしれませんが、その他の手段も考えられます。
あらかじめ限定して質問すると、その問題解決の可能性をつぶしてしまうように思えます。

【どこまで詳しい質問が望ましいか】
あまりに漠然としている質問でも詳し過ぎても、タロットの啓示を上手く活かせません。
例えば・・

1.「私は家庭の環境をどのように改善できますか」
2.「妻のAが私にTVのチャンネルを変えるように指示するのを、辞めさせるにはどうせうれば良いですか」
3.「妻と私の間のコミュニケーションの流れは、どのように改善できますか」



最初の「1」漠然すぎます。家庭の何に関心があるのか特定できません。「2」では詳しすぎます。TVのチャンネルは問題の些細な部分です。
「3」は一番バランスの取れている質問でしょう。
このように、知りたい事を明確にするには、細部を必要なことにだけ抑えることも大切でしょう。

【プラス思考の質問】

問いの仕方は「積極的」「プラス思考」「ポジティブ」なほうが望ましいと思います。
「私の研究成果を発表するチャンスが無いのはなぜでしょうか」
「私の研究成果を発表する理想的な場はどのようにしたら見つかるでしょうか」
この2つの質問は同じ事を聞いていますが、前者はマイナス思考で、ネガティブ。

後者は逆にプラス思考で、ポジティブです。
これも質問者の問題に対する心構えが表れており、ポジティブな質問は、解決したい意思が強く出されています。
このような質問のほうが、よりタロットの啓示が得られるような気がします。






2008年12月13日土曜日

大アルカナと小アルカナの使い分けについて

通常は合計の78枚で占うのですが、大アルカナカード22枚のみで占うことができるのでしょうか?
確かに初心者の方は、78枚全てを使ってのリーディングは大変な気がします。

大アルカナ22枚ならなんとかイメージも湧きそうです。

基本的は「占うことができる」と言えます。
タロットはこの22枚が何といっても面白いですし、枚数も少ないので扱いにも便利です。また絵札だけなので理解もし易い点があげられます。

そこで問題なのが、大アルカナ22枚のみとデッキ全てを使用した78枚の占いに違いがあるか?ということです。
仮に大アルカナのみで占いをした場合は、小アルカナが手つかずの状態になってしまい、折角のタロットの秘儀が不十分に覚えてしまいます。慣れる前に22枚で占うのは良いのですが、既に慣れ親しんでいるリーダーの方には78枚占いを積極的にやるべきだと思います。

また、大アルカナと小アルカナでは、意味するパワー・・影響力が違ってきます。
大アルカナカードは、大きな出来事や重要な出来事
小アルカナカードは、小さな出来事や長い時間の経過の中では差しさわりの無い事
を現わします。
一般的に、フルセット78枚で占う場合の目安として、大アルカナが70%、小アルカナは30%ぐらいの強さで読むとされています。

また大アルカナカード22枚のみで占う場合は、元々枚数が22枚と少ないわけですから、吉札も凶札も出やすくなります。すなわち、リーディングが極端になってしまうわけです。

※本来、タロットには「吉札」「凶札」という概念そのものも無いと言えますが・・

ですから、本来は78枚のフルセットで占った方が、バランスのとれたリーディングができるわけです。

<大アルカナの解釈のコツ>
大アルカナは古代の秘密教義を、神話やカバラなどを根源としてストーリングされていますが、その啓示の中身は小アルカナのように具体的・実際的なものではありません。
万人に共通するような根幹としての物語です。
啓示する範囲が広いとも言えます。
1冊の本があったとします。

その本の題名が「ファウスト」だとした時、このゲーテの作品を読んだ方には何を言っているかピンと来ます。でも知らない人は、「それは・・ファウストのようだ」と言われてもわからないでしょう。

「成功」というビックワードは、個々の人間によって捉え方が違います。
「成功」が質問者にとってどのようなことなのか、に視点を置いて解釈しなければならないでしょう。
そのために、同時に小アルカナを出すことによって、大アルカナを補佐する・・言い換えればより的確に解釈することができると思います。

小アルカナはより具体的・実際的な事柄を判断する場合に、大アルカナよりも勝ります。

大アルカナが出た場合、「幸運」「不幸」と短絡的に解釈してはいけません。
大アルカナが語るのは、過去であれ未来であれ、「深い洞察」が必要であることを示しています。
大アルカナの解釈のポイントとしては・・
「この問題はは・・・のようになる」「あなたにとって・・・のようだ」となります。
この・・・の部分がカードを示します。


<小アルカナの解釈のコツ>
小アルカナは、大アルカナと比較すると重要な影響力はありません。
言ってみれば、大アルカナと比べると、1枚1枚吟味するようなカードではないとも言えます。
ただ大アルカナと小アルカナは、その使用方法・目的や用途に違いがあるだけです。



例えば・・
ある問題が、何を意味しているのか?原因や理由、その本質を探りたい場合がは、大アルカナ22枚のみを使った方がストレートに啓示される場合があります。

それに対して、一定期間の中で、物事の状態がどうなっているのか、どう変化するのか、相談者に起こりうる出来事を知りたいときには小アルカナが必要です。


考えて読み解くというよりも、どんなスートが多いか、カードの配列、数字の出方などから、感じたことを出していく感じです。

ですから大小フルセットでリーディングする場合には、当然、大アルカナのポジションでは、その相談内容についての大きな変化が生じますし、その経緯や理由、背景などが小アルカナが補う、というふうに読み解きます。

見方を変えれば、大アルカナは主観的で内省し、熟考するカード。小アルカナは客観的で、外向的、実際的な日常のカード、とも言えます。

小アルカナは、「1」から「10」までの数字と、4種のコートカードで構成されています。
小アルカナの解釈のヒントとしては、数秘術やセフィロト(生命の樹)の考え方が、参考になります。
セフィロトでは10段階のセフィラーに、各数字が対応しますし、同時にワンド・ソード・カップ・ペンタクルという4属性が、視覚上・統計的に、何を物語っているか判断することでしょう。


●4つのスートの中で、目立って多く出ているカード、逆に少ないカードがあるか?

●目立って出ている「数」はあるか?

●その質問自体の性質は何かを掴む。

●その質問の性質と、相談者のパーソナリティーがどのように影響しあっているか?

●プラス側・マイナス側の最大要素になっているカードは何か?

●時間の流れに伴って、数字が小さいものから大きいものへ並んでいる部分があるか?

●全体の印象と上記の情報を照らし合わせる。

※全体の印象とは「暗い」「明るい」「重い」「軽い」「楽しい」「悲しい」などの雰囲気です。

よって小アルカナの場合は以下のような表現を使うことが多いでしょう。
「相談者・相談者の関係者が・・・になるでしょう」
「いつ・どこで・・・が起こる・発生するでしょう」
「誰が誰に・・・するでしょう」
「誰が誰かのせいで・・・されるでしょう」
要は質問者に関係する人物の状態を説明することになります。





2008年12月12日金曜日

タロット占いにおける逆位置の解釈について

タロットカードの実占で、リーディング時に「正位置」「逆位置」というように、カードが展開されていきます。

さて、この「逆位置」について考えてみたいと思います。

例えば、「悪魔」のカードは「束縛される」というキーワードがありますが、それが逆位置ならば「解放される」というような意味になる、と解釈しています。

タロットカードのリーディングにおいて「逆位置」の解釈には様々な考え方があります。
日本では「正位置」と「逆位置」の意味をがっちり固定している場合が多いようです。

「逆位置」を本来のタロットの啓示から、「エネルギーが弱い」「速度が遅い」と解釈する場合もあります。
私個人としては、メアリー・K・グリアーの説に同調し、「否定的な面」「弱められたもの」「顕在化されていないこと」を示しているという考えでリーディングしています。

ただ、カードによっては必ずしも「否定的」「消極的」な要素があるわけではありません。
「逆位置」の方が積極的な意味を持つ場合だってあるわけです。


元々のタロット占いの起源では、この「逆位置」の考え方はありませんでした。
この解釈のアイディア『タロットと呼ばれるカードのパックで楽しむ法』(エテイヤ著)に掲載されたことがきっかけです。また日本のタロッティストは・・私こと小町も含めて・・逆位置を取り入れた解釈をしている方が多いようです。

でも欧米の先鋭的なタロッティストたちは、この逆位置をあまり重視していませんし、日本でも鏡リュウジさんは、その著書『タロット心の図像学』の中で逆位置を重視していないと述べています。

「逆位置」に出たカードも本来のそのカードの性質は変わりませんから、極端にまで逆位置に拘る必要はないのかもしれません。

参考までに、M・K・グリアーの「逆位置」に対する解釈を記載してみましょう。

メアリー・K・グリアーは、『タロット・リヴァーサル完全ブック』の著者ですが、逆位置を解釈に採用する場合のカードの捉え方を次のように述べています。

1.障害・抵抗

2.投影
無意識の中で抑圧している自分の嫌な・・見たくない・・要素を、他人の振る舞いや性格として見てしまうことです。

3.遅延・困難・得られない
「遅い」ことは悪いことではありません。「遅い」のはまだ準備期間である暗示かもしれませんし、機が熟していないのかも知れません。

4.内的・無意識・私的
外に向かう意味よりも、むしろ内面に向かう意味と捉えます。

5.新月(ダークムーン)
円形のタロットカードで読む場合、左右の傾きにも考慮します。
180度逆の場合は、変容の必要性が無い、などの意味になります。

6.突破・打開・拒絶・方向の変化
カードの絵柄の状況から、離れていくことを意味します。あるいはその状況が過ぎ去った過去のものとなっている意味とも取れます。

7.カードの正位置の意味の否定・欠如

8.過度・過剰な埋め合わせ、もしくは撤退
カードが示している正位置の意味から、「強まる」か「弱まる」かの意味になります。
感じとしては、無理をしている、あるいは諦めた様子・・です。

9.誤用・間違った方向
カードの正位置のテーマを間違った使い方をしている意味です。

10.リトライ・撤回・見直し・再考
カードの正位置の意味を、やり直したり、見直すべきだと伝えています。

11.治癒の過程
カードに示された状況で間違っている点を修正すべきである、と読みます。
不純物を取り除くという意味合いもあります。

12.型にはまらない、呪術、シャーマニズム、ユーモア
正位置の状態から違った角度で見ることを示しています。

「逆位置」の解釈については、そのタロッティストによって様々ですが、私としては、「逆位置に出たという事実」が重要だと考えています。
逆位置だからと言ってその意味を完全に固定するのは賛成しませんが、逆位置がでているカードは何かの暗示を示していると解釈して、特別な視点・・注意・・で読むようにしています。


では発想を変えて、タロットカードを1枚の絵としてみた場合にはどうでしょう。
「正位置」「逆位置」と言うよりも、「上」「下」の方がしっくりきます。

「上」とは天を示しています。「空」「宇宙」「頭」というイメージもあります。
「下」は大地です。「地下」「足」というイメージもあります。
「上」は精神的・理想的なもので目標や目指すべきものを示すでしょう。「下」は現実的・肉体的・実際的です。制限された要素があります。


これを行動や考えの流れで考えると、「上」にあるものが「下」に向かう場合は、精神的なもの・事が、現実的になることを示しています。「下」から「上」は制限されたもの・事が、解放される・発展することを示しています。

例えば・・ペンタクル2を見てみましょう。
このカードは2枚のコインをジャグリングしている絵柄です。ジャグリングしている大道芸人は楽しそうで、無限マークがコインを結んでいます。
逆さまになった場合どうでしょう。

ジャグリングしていたコインは下に落ちてしまいます。彼は大道芸人だとすれば逆立ちしているのかもしれません。
コインがこぼれるのは「不安定」を示し、大道芸人は自分の失敗を「誤魔化している」「ずる賢さ」を示しているようです。

こぼれたコインのために、ほどかれた無限マークの紐はやはり安定性を失い、無限から有限・・すなわち制限されることを示しているようです。
当たる!

 

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2008年12月11日木曜日

ペンタクルのキング

ペンタクルのキングは、富と財産に埋もれています。
辛抱強く働いてきた成果です。彼は人生のある節目に来て、自分が積み上げてきたものを振り返るために一時の休息を取っています。
投資・商取引・不動産売買、ベンチャービジネスを通じて、とても大きな城を築きあげてきました。

<ペンタクルのキングの正位置の意味>
物質的成功 保守的で安定した男性 実際的な知性 誠実 ビジネスマン 
●ある土地を見てそこにある価値を見出す能力 
●「金がものを言う」 
●あなたが何を思っているかではなく、何を持っているかに関心がある 
●五感で捉えたものしか信じない 
●愛する人を所有する考え 
●過去に拘る・・家系 
●お金を使ってプレゼントによって心を掴む
【意欲的】★どんな冒険的な事業であっても成功させる
★そんな場合でもチャンスを見出す
★富を引き寄せる
★アイディアを持ち、それを実行する
★支配人、あるいは職業人として生れながらの才能がある
【熟達】★実際的な事柄に熟知している
★生れながらの広範囲な能力を持つ
★素早い反応で行動する能力を持つ
★熟練したスキルを持っている
★どんな状況にも適切に対応する
【頼りがいがある】★全ての責任と約束を果たす
★責任を引き受ける
★間違うことが無く信頼できる
★いざというときにも頼りになる
★他人を支えることができる
【支援する】★他人の成功を手助けする
★進んで助けに飛び込む
★博愛主義者
★焦らず、寛大な気持ちで見守る
★価値のある計画を支援する
【安定】★断固とした決意で目標に向かっていく
★気分や行動が乱れない
★規則正しい習慣と行動をする
★いつも平静で落ち着いた接し方をする
★人を落ち着かせる
<ペンタクルのキングの逆位置の意味>
物質主義 不正行為 汚職 貪欲 支配的 専制主義 
●頑固で高慢な男性 
●物質主義で富を得るためには手段を選ばない 
●妻や恋人に途方もなく大きな期待をかける 
●自分の持ち物にしか興味がない、愛情も感情も無視する

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