2009年6月12日金曜日

タロットと香りの相性

タロット占いをする方は、お香を焚いたり、アロマオイルで空間を浄化した後でタロット鑑定をするタロッティストが多いようです。

タロットは最初に手に入れた時には、「聖別」の意味で浄化が必要ですが、その場合も一番てっとり早いのは、お香による薫じょうです。セージを使う方も多いでしょう。

タロットはネガティブな感情を嫌います。
人生を他人に任せきりの人には応援はしてくれません。
あくまでも、自分の人生を自分で管理できる人を導いてくれるのです。

ただ占いの場合は、それ相応の悩みがあって実施します。
そこにはネガティブな感情がつきものです。

そのため、その一時的にネガティブになった空間を香りでリフレッシュさせると良いでしょう。タロットにも良いですし、リーダー(タロッティストのこと)にも良いです。

香りは好きなもので構いません。できるだけ、自然な香りのものを使うといいと思います。浄化の場合は、「Protection」や「Frankincence」などを使うことが多いですが、あまり気にしないで香りを楽しみリラックスするのが秘訣です。


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2009年5月10日日曜日

「愚者」の図像学を検証してみましょう。

タロットは古代の秘密教義をあたかも一冊の書籍のように記した絵を描いたカードです。

タロットに興味を抱く方も、この絵柄の神秘に魅了されたのも多いのではないでしょうか。

私こと「小町」も、最初の動機は「絵」のミステリアスな雰囲気でした。仏教(密教)には「曼荼羅」という絵がありますが、その神秘的な雰囲気にも似ています。何かを我々の教えてくれるかのような、その絵の隠されたメッセージに惹かれるのでしょう。


「愚者」は大アルカナの中では「0」番が振られ、最初のカードであるのが一般的です。
※一部のデッキでは、「22」番が振られています。
この「愚者」は、個人的には好きなカードなのですが、この絵柄の図像について検証してみましょう。

「ウェイト・スミス」版の「愚者」では、主人公である「愚者」は両性具有のように思えます。男でもあり、女でもあるような、まだ性が確立されていない、まさに卵の状態なのかもしれません。

一見、断崖絶壁に立ち、まさに歩まんとする愚者は、非常に危険な絵柄なのですが、その顔は天を見上げて晴れやかです。カード全体のイメージが、明るいのでなんとなく陽性なイメージがあります。


アーサー・E・ウエィトは、「経験や体験を探究する魂」という表現をしていますが、どこにでもいけるが、どこに向かうのでもない、大変に自由なカードと言えるでしょう。ユングが述べている「永遠の少年」のような雰囲気が漂います。

「愚者」のカードは、中世の悪徳の一つである「愚行」を示すようです。

キリスト教世界では、「賢明」「貞節」を重んじ、「愚かな行為」は悪魔の所業でした。ただ、「愚者」のカードは、悪徳にだけ焦点を当てているようには見えません。その「賢明さ」と「愚行」の中間に位置するような、自由度が感じられます。カード自体の、構図はあきらかに「日常を逸脱」している感じです。なぜ、愚者が崖の上にいるのか?・・崖の上からスタートするのは不自然です。普通は、我が家や村落・町から旅立つのが一般的でしょう。

その意味でも、日常からかけ離れたシチュエーションを暗示させます。なんとなく道化師のような感じもあるのは、サーカスのピエロが日常からの逸脱の恰好な例からも想像できます。「若者」「愚かな人」「狂人」「道化師」・・愚者の象徴する主人公は、これらの性格を混ぜ合わせたようなものかもしれません。



「愚者」のカードは、実際の占いでは、扱いが難しい部類に入るかも知れません。
それは、厳密さが無いからでしょう。「正義」のように、白黒がはっきりともしていませんし、「死神」のような「死」や「停止」を暗示しているわけでもありません。とても掴みどころのないカードと言えます。「希望」があるとも言えますし、「無知」「無謀」とも解釈できます。


私は「愚者」を好意的に解釈することが多いようですが、周囲に隣接するカード群の雰囲気によって解釈を変えることが望ましいでしょう。

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2009年4月21日火曜日

10枚引き「10cards Spread」その1

10枚引き「10cards Spread」では、トラディーショナル・スプレッドとして「ケルト十字法」が有名です。
このようにカードの枚数が多くなると、一枚づつ読んでいては矛盾が生じたり、混乱の元になるでしょう。そのため、全体のカードを俯瞰して読むことが必要です。全体の雰囲気を掴み、リーディングの方針を立てるようにしてください。
■Lost And Found Spread■
「1」失うもの
「2」貴方の損失について知るべきこととは何か?
「3」
「4」貴方が探究し始めるのはどこか?
「5」何が、誰が貴方を助けてくれるのか?
「6」「7」貴方の探究の中で熟慮すべき事実
「8」「9」「10」結果

「Lost And Found Spread」は非常に現実的なアドバイスを得るスプレッドと言えます。
相談者が失う(犠牲になる)ものと、その体験によって得られるものを等価で読んでいくスプレッドです。何かをやろうとしている時にこのスプレッドを使うと良いでしょう。

■Moving ON Spread■
「1」「2」貴方は何から立ち去るのか?
「3」「4」貴方は何に近づくのか?
「5」「6」作用する前に熟考すること
「7」「8」動く理由
「9」「10」結果

「Moving ON Spread」は、行動する前にどんな準備が必要かを啓示してくれます。
「1」「2」の「立ち去るもの」とは、既存概念かも知れませんし、相談者の持っている執着心かも知れません。あるポジションから、新しいポジションに移動する際には、目的が明確である必要がありますが、その目指すべき目的をも確認できます。

■ONgoing-Relationship Spread■
「1」人間関係の過去の出来事・事件
「2」人間関係で過去に貴方が経験したこと
「3」貴方のパートナーが過去に人間関係で経験したこと
「4」経験から照らし合わせて貴方の人間関係の傾向
「5」経験から照らし合わせて貴方のパートナーの人間関係の傾向
「6」現在の人間関係の行方
「7」この人間関係で貴方は何を経験できるのか?
「8」貴方のパートナーはこの人間関係で何を経験できるのか?
「9」人間関係はどこに貴方を向かわせるのか?
「10」結果:この人間関係において未来に起こること

「ONgoing-Relationship Spread」は、人間関係に焦点を当てます。この対象となる人間関係は、「夫婦」「恋人」「上司・部下」「兄弟」「友人」「親子」「子弟」などの様々なバリエーションが当てはまります。また特定の個人だけでなく、組織やグループを対象としても良いでしょう。


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2009年4月17日金曜日

「3cards Spread」のリーディング事例

実際のリーディング事例をご紹介しましょう。
「相談者の仕事はどうなるか?」という質問です。
ここでは基本的な「3cards Spread」を使ってみます。


過去 皇帝 正位置

現在 ワンドのクイーン 逆位置

未来 愚者 逆位置
が出たとしましょう。



タロットを読む時に注意すべき点の一つとして、全体を俯瞰しないで一枚づつ読んでしまうことがあります。
カードの枚数が増えると確かにリーディングはより難しくなります。
大きな森を把握するには、一本の木だけに着目しても全体像が捉えられず、結局、どんな森かがわからなくなるのと一緒です。
展開されたタロットを全体像として観るには・・(フルセットで実占した場合で述べたいと思います)

●全体の雰囲気を掴む・・明るい・暗い・冷たい・温かい・きれい・・などリーダーが直感的に感じた印象は重要です。
●「大アルカナ」に着目する・・仮に10枚引きで実占した場合に一枚だけが「大アルカナ」ならば、そのポジションに焦点を当てて読みます。
●「同じスートが出ていないか」・・カップがやたら多ければ、感情や感受性・愛情関係に焦点が当たるはずです。
●「同じ数字がでていないか」・・違うスートでも同じ数字が出ている場合は注意です。
●「コートカード」「エースカード」に着目する・・仮にエースが出ていたなら、その属性の根源的なものがテーマになるでしょう。また「コートカード」は人物だけとは限りません。質問者の状態・状況などを暗示しますので要注意です。
●「逆位置に着目する」・・逆位置を採用しなくても構いませんが、一枚だけが逆位置ならば、その逆位置にはなんらかのサインがあると考えていいでしょう。
●重要なポジションに着目する・・ケルト十字ならば、結論のポジションと近い未来のポジションは重要です。またキーカードやワイルドカード(「9」のポジションをワイルドカードと言います)も重点的に読むべきでしょう。



要はメリハリをつけて読むことです。そのメリハリの着目点は、リーダーの自由裁量です。仮にエースカードが出ていても、自分としてはポジションを強く読むべきだと判断したならば、その意志に従ってください。

さて・・「私の仕事は、どうなっていきますか?」
という質問で、過去 皇帝 正位置・現在 ワンドのクイーン 逆位置・未来 愚者 逆位置が出たわけです。
質問内容が抽象的なので、具体的に捉える事も必要です。

たとえば、「私が仕事に打ち込んでいるのだが、競合他社が台頭して、売上が下がってしまった。なんとか売上を回復するにはどうすべきか?」というような質問です。
「成功」という言葉はビックワード(抽象語)の筆頭ですが、人によって「成功」の定義が違いますよね。
つまり、あなたの「どうなる?」という定義を明確にすべきでしょう。

とりあえず、上記のカードを自分なりに読んでみましょう。
過去は、単に「過去」という時間の位置を読むものと捉えません。過去は「問題」「原因」と捉えても良いでしょう。
過去に「皇帝」が出ているのですから、「動こうとしても一歩踏み出せなかった」「現状に甘んじてしまった」「自分のルールに縛られて柔軟性が欠けてしまった」と読みます。
つまり、環境に変化に頭を柔らかく、フットワークも軽やかに対応していくことが無かったことが原因なのでしょう。


現在の「ワンドのクイーンR」です。
「ワンドのクイーン」はそもそも自信に満ちたカードです。自信があるとは、言い変えれば「魅力的」とも連想できます。
逆位置はそのエネルギーが減少している、とこの場合は読んでいいのではないでしょうか?

自信があったのに今はそれが薄れている・・自分の店の魅力が落ちた・・・
その原因は、過去のポジションの「皇帝」です。
現在のポジションは、現時点での状況も示しますが、むしろ解決策と捉えてもいいでしょう。
と言うことは・・顧客の心を動かすには何をすればいいのか?自分の自信を取り戻すには、具体的に何をすればいいのか?という視点になります。
「ワンドのクイーン」自体が、誠実さを示しますから、「顧客に誠実になる」と言うことでしょう。
例えば、お礼状を手書きだ書く・・「ありがとうございました」「いらっしゃいませ」という決まり文句にひと工夫入れる・・顧客の困っていることを解決できるような提案型店舗にする・・と様々なアイディアが浮かびます。
同時に「ワンドのクイーン」は快活なカードですよね。「笑顔」が足りないのでは?と思ってみましょう。



未来は結論を示しますが、ここでは「愚者 逆位置」が出ています。
このまま手をこまねいて何もしなければ、「愚者 逆位置」のような未来が待っている、という暗示です。

「愚者R」は進むべき方向が違う・・もしくはエネルギーのかける対象が違うために失敗するのですから、やはり、現状の分析をして、何がどのように悪化したのかという問題分析をした上で、上記のようなアドバイスを具体的に(愚者は短絡的に無計画なために失敗するという象徴でもありますから)、行動を落とし込むことで問題解決が図られるのでしょう。

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2009年4月15日水曜日

「ヘキサグラム」法のリーディング事例

「ヘキサグラム」は基本的に、「相談者(質問者)がある程度、問題解決のためにアクションを起こせる」ことが前提のスプレッドです。
ここでは、重要なカード(キーカード)は何か?という視点で観てみましょう。
私がこの展開でこのようなカードが出た場合、どこに注目するか?を述べたいと思います。



■リーディング事例■

質問:「これから出会う人とは、どうすればうまくいきますか?」



質問者の過去:ワンドのペイジ

質問者の現在:愚者

質問者の未来:カップの6

対策:カップのキングとカップのクイーン

周囲の状況の過去:ワンドの6

周囲の状況の現在:世界

周囲の状況の未来:審判

質問者の気持ちの過去:ワンドのキング

質問者の気持ちの現在:女帝

質問者の気持ちの未来:ソードのナイト

最終結果:コインの6 逆位置

まず「最終結果」のペンタクル6逆位置です。一枚だけ「逆位置」であることが注目点です。
次に「大アルカナ」ですが・・重要視すべきは、周囲の状況の未来に出た「審判」でしょう。
対策にダブルカップコートが出ているのもポイントです。


「過去」(質問者の過去と質問者の気持ち過去)にもダブルワンドコートですね。

では・・
「最終結果」のペンタクル6Rは、「運勢」を述べているのではありません。
あくまでも相談者は「解決策(どうすればうまくいきますか?)」を知りたいのですから、当然、最終結果は「アドバイスの本質」が来るでしょう。
「ペンタクル6R」はメッセージや感情など様々な要素の不公平感を示すカードですよね。


つまり、いかに相手と一対一の。平等な関係が構築できるか?が重要なのでしょう。
では、「対策」はどう読むのか?です。
「対策」の2枚は「結論」を補助していると考えましょう。
ダブルカップですから、「感情」「情愛」なものが必要なのでしょうね。
キングとクイーンのカップルが出ていますから、特に注目です。
相手をいかに受け入れることができるかがテーマなのでしょう。

特に「否定」は厳禁です。たとえ、彼の考え方に賛成できなくても自分の我を通してはいけませんよね。あくまでも寛大で優しい・・思いやりのある姿勢が必要なのでしょう。
ということは・・メッセージも攻撃的なものはいけませんよね。柔らかいメッセージ・・直球ではなく、変化球のメッセージでしょう。
「過去」のポジションは後述します。

周囲の状況は「相手」と判断すれば、「審判」が出ていることから、天の啓示・・かなりスピリチュアルな感じがしますね。
相手側が彼女(友人)に対して、閃きに似たような感覚があるのでしょう。
相手の目をよく観ることが大切です。目は口ほどにものを言いますから、彼の心を判断するには瞳に焦点を当てて見ると良いと思います。



さて、「過去」のポジションとは何を指すのでしょう?
「過去」の状況を示すとは限りません。むしろ事件の「原因」「発端」を指す場合が多いのではないでしょうか?
同時に「現在」のポジションは、現時点の障害を指す場合が多いでしょう。


相談者本人に「ワンドのペイジ」ですから、あまり自分を卑下しないことですね。
自分に自信がないことで委縮してしまわないようにしましょう。
思い切ったメッセージや行動・・サプライズは大切です。



参考までに・・
一般的なポジションの強弱についてです。

ヘキサグラムにしろ、ケルト十字にしろ、ポジション毎に強弱をつけていかなければなかなか読み切れません。


「最終結果」は重要なポジションです。ただ、この「最終結果」は複数のカードの影響を受けての結論として読む必要があります。
ですから、特に「未来」は重要です。「未来」は漠然とした未来の状況を示すのではなく、ヘキサグラムの場合は「可能性」と読みます。あくまでも相談者が的確な行動を実行した場合での可能性です。



別の視点から・・
相談者の質問に焦点を当ててみましょう。
相談者の質問では「これから出会う人との上手くいく方法」を訪ねているわけですよね。
ですから、「結論」は「どのようにすれば恋愛がうまくいくか」という解決策が結論となるはずです。

ヘキサグラムも他のスプレッドも凝り固まったものではありません。


リーダーは相談に応じてカスタマイズして構いません。

リーディングの際に大切なのは、「質問の意図をしっかりと把握する」「適切なスプレッドを選択する」「重要なポジションやキーカードに着目する」ことに注意してください。

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2009年4月13日月曜日

正義の「赤い」垂れ幕の象徴について

「正義」は四つの枢要徳の一つに分類されています。
元をたどれば、プラトンの『国家』に出てくる「徳」なのですが、市民生活(日常にける生き方)を支える根幹となっている徳とされています。

ちなみにその四つとは「正義」「節制」「賢明」「力」なのですが、「正義」はこの中でも三つを支える根本的な徳とされています。後世になって、キリスト教の「信仰」「愛」「希望」が合わさって、七つの徳となります。

一般的にこのような「徳目」は、ルネッサンス以来の流れで「女性」として描かれるようになります。いわゆる、「擬人化」ですね。
四大徳の「賢明」は諸説あるのですが、「吊るされた男」だという説が有力とされています。

タロットデッキの種類によっては、そのデザイン重視のために「正義」の赤い垂れ幕が、「紫」だったり、描かれていない場合も多いようですが、「正義」の赤い垂れ幕についてその象徴を述べたいと思います。ストレートな象徴としては、彼女(すなわち正義の擬人化)の公正なる判断の根拠が「神の言葉」であることを表しています。
また「RED(赤)」の語源ですが、イエス・キリストの受難を象徴するものです。
それは「血」の赤であり、最後の晩餐で使徒たちに説いた「これは私の血である」と述べて「赤ワイン」を回し合うシーンがありますが、「赤ワイン」をイエスの血という象徴から派生しているようです。

「赤」には「怒り」や「温かさ」も象徴します。
仏教世界では・・天部の「不動明王」は「炎」で象徴されています。「火の赤」は魔を退散させる「怒り」と同時に、仏の「慈悲(温かさ)」を示しているのでしょう。

「赤」には、このような極端な「怒り」と「慈悲」を暗示させます。
それは「正義」の厳粛な、悪に対する絶対的な「怒り」と神の愛である「慈悲」を同時に現わしていると解釈できます。
一般的に「正義」のカードのイメージは、どこかお堅い印象があります。頓着冷静で、何事にも動じない意志の強さが感じられます。

「正義」が結論の出た場合などは、解釈に困る方も多いのではないでしょうか?例えば、恋愛の成功を占う場合だと、恋愛が成就するのか、否かがはっきりしません。「正義」はロマンスのような恋愛感覚が無いカードですから、一概に「恋愛は成就する」とも言えないようです。むしろ、相手との距離感があるように思えます。ちょっと、冷めた感じで、恋愛のまっただ中に入っていない感じです。もっと馬鹿にならなくてはいけないかもしれません。クールに知性で考えすぎることを啓示していると思われます。

 

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2009年4月12日日曜日

コートカードをいかに読むか?

「コートカード」の解釈は、タロットの中でも最も障壁の高いものだと思います。
小アルカナの各スート(属性)の「1」から「10」までは、ウェイト版の場合ですと「絵」のイメージがあるので、象徴たるものを掴みやすのですが、コートカードは単に「キング」「クイーン」「ナイト」「ペイジ」しかありません。

そこでまず・・
「コートカード」は「人物」を表す場合もありますが、大抵は「人物」ではなく「状況」を表すものだと理解してください。
ミスリーディングの事例です。
仮に「結論」のポジションで「カップのキング」が出たとしたら・・
「結論として・・・のような男性が影響を及ぼすでしょう・・のような男性が解決のカギを握っています」と読みがちです。
これは、かなり遠ざかった解釈の仕方と言えます。

「コートカード」を読み解くには、マトリクスで考えると便利です。
まずは・・

●スート(属性)は何か?です。
「カップ」なら「水の性質」ですから、愛情や感情の流れ、感受性の強さ、柔軟性を示しますよね。「ワンド」は情熱的で、ビジネスチックな熱意や創造性。「ソード」は戦い・意志の強さ・冷静さ・頭で考える・理性的です。「ペンタクル」はそのもの「お金」や経済的なもの、物質的で現実的な状況を暗示させます。
ということは・・・
「カップ」が来たら、「感情」「愛情」がポイントだな!って判断するわけです。

●次に「キング」「クイーン」「ナイト」「ペイジ」についてです。
見方は3通りあります。

1つは男性的か女性的か?という視点です。
「キング」「ナイト」は男性的。「クイーン」「ペイジ」は女性的なカードです。
「男性的」ってなんでしょう?

例えば・・意志の強さ・指導力・行動力・決断・自分が1番になりたい・本能に負けやすい・攻撃的・・など「男」という性質です。

では「女性的」とは・・
柔軟性・やわらかなものごし・エレガント・繊細・美しさ・優しさ・どちらかといえば感受性・協調性・母性愛・守備的・・などという「女」の性質です。

2つ目は「動き」「スピード」という視点です。
一般的に考えて、馬に乗っている「ナイト」が最も速いでしょう。次に「ペイジ」・・「クイーン」・・最後が「キング」です。動きの速さは、状況が変化するスピードを示します。

3つ目は「順序」です。
「ペイジ」から「ナイト」へ、「ナイト」から「クイーン」へ・・最後に「キング」ですよね。

見方としては、「ペイジ」は小姓ですから、まだ幼い(子供)です。希望にあふれていますが、実力はないですよね。時間的に一番早い時刻を示します。太陽が昇る段階です。

「ナイト」は次のステップです。「小姓」である「ペイジ」が出世したとも言えます。最も脂が乗っている時期です。時間的には正午でしょう。

「クイーン」と「キング」は基本的には最終段階です。どちらも落ち着いて安定しています。

ただフットワーク(柔軟性)の視点では、「クイーン」の方が有利ですから、時刻も日が落ちていく過程(午後3時ぐらいでしょうか)を示します。「キング」は頂点です。もうそれ以上に出世はありません。ですから日没・斜陽の時期を表すわけです。

このように考えると・・・恋の行方を占った場合
例えば結論に「カップのキング」が来た場合には、スートは「カップ」だから「愛情」「感情」に着目します。次に男性的な「キング」ですから、「意志や決断」が鍵を握りそうです。

でも状況としては、あまり動きがありません。動きが無いのか、動こうとしない消極性が原因かもしれません。
ですから、あなたの恋の行方は、「あまり進展が無いでしょう。むしろ、このままでは自然消滅のリスクもあるかも知れません。あなたの彼に対する思いやりや好きだという感情を、きちんと自分の中で整理して、彼に向かっていこう!と活断することが必要です。もっと前向きに、行動すべきです」・・等と解釈できるでしょう。

※もちろん、実際のリーディングではケースバイケースですから、周囲のカードも考慮します。

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